PYLON
パイロンコレクションは、半透明で軽さを特徴とした製品です。三角形のシンプルで対照的な形を活かした軽くて強く、彫刻的なデザインです。
『パイロンチェアを何度も作り直し、弱点を補強し、構造の崩壊を防ぐことで、繊細な素材から強固な構造を作り上げることを学びました。そのことから、デザインを作り上げていく際に、対象物の表層から起草するのではなく、骨格をなす構造から考えるようになり、構造エンジニアに畏敬の念を抱くようになりました。」–トム・ディクソン
パイロンについて
世界最軽量の金属製の椅子を設計するという自らに課した使命に基づいて製作されたパイロンチェアは、もともと90年代初頭にトム・ディクソンの工房で少量だけ生産されたものです。 過去20年間、カッペリーニコレクションに収まった後、現在はその生まれ故郷であるトム・ディクソンの下に戻ってきました。ロンドンでトム本人から溶接技術を教わった、熟練の金属加工技師によって製作されています。
直径3mmの金属棒による格子状の構造は、最大強度を出すために三角形に組まれています。これは、シンプルで装飾を省いた構造となります。初期のコンピュータープログラミング、電子構造、や橋の建築モデルからインスピレーションを受け、独学の構造工学によるこのデザインは完成しました。現在、明るいロイヤルブルーでパウダーコーティングされたパイロンチェアは、世界で最も快適な座り心地を約束する椅子とは言えませんが、最も認知されユニークな椅子の1つです。
